| 広島大会への祝辞 |
| 全日本断酒連盟第43回全国(広島)大会開催を、心からお喜び申し上げます。 三田義久理事長様はじめ、役員の方々、ご当地広島の断酒会会員とご家族の献身的な努力により亦、各官公庁と地域社会の方々のご指導ご協力によって、本大会が開催されましたことを厚く御礼申し上げます。 全断連が発足してから今年で45年になります。この間、自らを社会的資源として位置づけ、中学や高校にまで出向き啓発活動をしている断酒会に対して、敬意を表します。 35年前に「精神科医と共に断酒会も酒害啓蒙をしよう」と言われたのは、東大教授の秋元波留男先生ですが、今では立派にその任に当たっています。 特に広島は中四国の要の断酒会の一つとして、活発な活動を続けられ、全国で唯一飲酒運転廃絶の自動車パレードを今に至るまで続けられております。 昨今の飲酒運転多発の大問題に対して、先見の明があった取り組みであり、断酒会のモットーとする「継続は力也」を体現している断酒会です。 飲酒運転廃絶運動に対してはこれから、断酒会もその一翼を荷わなければならないと思います。自らの体験を生かして世間に対しても酒害者に対しても働き掛けが出来るし、またしてゆかなければならないと考えます。 現在、マスコミ報道は厳罰化とモラルの問題にとどまっていますが、その影にアルコール依存症という病気が隠されており、酒害教育と並んで飲酒運転を克服する上で大きな課題であります。 断酒会の啓発活動がより大きな効果を生み出すことは疑う余地がありません。 全断連関係各位のご健勝とますますのご発展を祈ります。また、各官公庁、報道機関、民間各種団体の絶えざるご支援とご協力をお願い申し上げる次第です。 最後になりましたが、本大会のご成功をお祈り申し上げます。 平成18年10月8日 社団法人 全日本断酒連盟 最高顧問 下司孝麿 |
| 札幌大会への 祝辞 |
全日本断酒連盟第42回全国(札幌)大会開催を、心からお喜び申し上げます。 三田義久理事長様はじめ、役員の方々、ご当地の断酒会会員とご家族の献身的な努力により亦、各官公庁と地域社会の方々のご指導ご協力によって、本大会が開催されましたことを厚く御礼申し上げます。 全断連が発足してから今年で44年になります。皆様のご努力によって、全国に約六百の断酒会が結成され、全国大会には毎年数千名の出席者があります。その大いなる成果は広く認められ、保健文化賞を本部も含めて8回受賞しています。昨年の第52回精神保健福祉全国大会でも、沢山の断酒会および個人が表彰されています。断酒会の責務は重大であります。それゆえ断酒会の活性化を真剣に考えなければならないと思います。 断酒例会を例にとりましょう。 「断酒例会は、体験発表に始まり、体験発表に終わる」と言われます。人に感動をもたらすような体験発表と熱心に聴くことが肝要です。でも出席者には「どんな話をしたらよいか分からない」と迷われる方がいます。そこで、「断酒体験談文例集」作成を提案します。3〜5分間に喋る内容で、原稿にすれば千から千五百字です。それを各断酒会が作成し、インターネットで発表をしては如何でしょうか。 昨年提案申し上げましたロシアに断酒会結成の件は、樺太ホロナイスク市の市長が来られ、逐次進展しておられ誠に喜ばしいことと存じます。本大会には日露親善協会との窓口になっておられる澁谷さんも参加されているとか、全断連も国際部会に北海道の理事2名を任命して海外との交流が始まろうとしていることは断酒会の新しい一歩ではないでしょうか。 全断連関係各位のご健勝とますますのご発展を祈ります。また、各官公庁、報道機関、民間各種団体の絶えざるご支援とご協力をお願い申し上げます。 最後になりましたが、本大会のご成功をお祈り申し上げます。 平成17年9月25日 社団法人 全日本断酒連盟 最高顧問 下司孝麿 |
| 京都大会への 祝辞 |
第41回全国(京都)大会開催を、心からお喜び申し上げます。 全日本断酒連盟は、共助団体として会員の断酒継続に尽くされて来ました。 アメリカの AAに端を発した断酒組織は、断酒継続にもっとも有効な方法であることが国際的に認められています。 世界でもっとも古く、且つ権威のある医学専門書”メルクマニュアル”の100周年記念号(日本語版)に、断酒会の有効性が記載されました。我々は、自信を持って団結し、断酒会をもり立てましょう。 現在、未成年者、女性や高齢者のアルコール関連問題が注目されています。全断連が、これらの問題に取り組み活躍されていることは、ご同慶にたえません。 最近、北海道の北見断酒会は、樺太ホロナイスク市の市長に断酒会結成を働きかけ、交流が始まろうとしています。昔、韓国に断酒会が二つ結成されたことがあります。 また一昨年から、中国にも断酒会結成の動きがあります。近隣諸国に断酒会を結成して、国際交流を図ることは、これからの全断連の勤めではないでしょうか。 この頃、健康福祉関連組織の中には崩壊に瀕している団体があります。それに比べ、全日本断酒連盟が自立団体として確固たる基礎を固め活動体制にあることは、誠に喜ばしいことと存じます。 理事長様初め役員、会員、ご家族の皆々様のご健勝と全断連のますますのご発展をお祈り申し上げます。と同時に、各官庁、報道機関、民間各種団体の絶えざるご支援とご協力を、今後も末永くお願い申し上げる次第です。 本大会のご成功を祈ります。 平成16年10月24日 全日本断酒連盟最高顧問 下司孝麿 |
| 埼玉大会への 祝辞 |
第39回全日本断酒連盟全国大会の開催おめでとうございます。 橋本理事長様が、この会で度々指摘された断酒会の停滞は、現在の社会情勢と国民の認識によりますが、断酒会自身も活性化を考えねばならないと存じます。 現在、240万人といわれるアルコール依存症者の半分は、治療を受けていません。 100万人は内科医にかかっています。精神科医にかかっているのはその約1割に過ぎません。 断酒会啓発の方向は、おのずと明らかになります。 昨年の本会には、日本医師会坪井会長からメッセージを賜わりました。 日本医師会とのタイアップも一方法かと思います。 さて、韓国と中国にもアルコール問題が浮上しています。 近隣諸国と互いに手を携えて、取り組みたいものです。 全断連の活動分野は、広い範囲に亘ります。全断連のますますのご活躍と、会員並びにご家族の皆様方のご健勝を、心からお祈りします。 平成14年10月27日 全日本断酒連盟最高顧問 下司孝麿 |
| 米子大会への 祝辞 |
皆さん、お早うございます。昨年お会いして丁度10ヶ月になりますが、又お会い出来まして非常に嬉しく思います。 第31回の全断連全国大会が、伊原理事長を始め、執行部の方々のご指導の元に又、ご当地の鳥取断酒会の大江会長さん以下、会員の方々、ご家族の方々のご努力によりましてこのように盛大な会が開催出来ましたことを、厚くお礼申し上げます。 実は、私は昨年30周年の大会のときに表彰され、立派な時計を頂きましてそれを今日身につけて参りました。 いつもこれをつけまして、断酒会の事を思いおこして皆さんのご要望にこたえなければならないと、思っている次第でございます。 さて、この鳥取の米子市というところは非常に想い出の深いところでございまして、ご当地の鳥取大学医学部精神科教授が実は新福先生という方で、30年前に日本の大学の精神科教授で始めて断酒会を作りたいというお話しをされました。 第一回の例会が29年前の3月、米子市の教育会館にあります米子荘というところで開かれました。その第一回の例会司会をなさったのがこの新福教授、大学教授が例会の司会をするのはおそらく日本では始めてではなかろうかと思うんですが、丁度ここにご出席して頂いております松本病院の松本先生がその席もご出席下さっていました。 会員8名に奥様が一人出席したと「新聞断酒」に載っておりますので、さきほど読み返して感慨を新たにしたところです。 長い間断酒会で読み上げられてきた、誓の言葉、あるいは心の誓というのは30年ぐらいずっとみなさんに愛用されてきたわけですが、昨年から一年かかってそれを見直そうじゃないか、世の中が変わって参りましたので、見直しの事業をして、全断連の方で非常なご努力で新しい言葉を作られました。 今日もご夫婦が誓いの言葉を朗唱されましたんですが、特に家族に対して我々の考え方が変えなければならないということで全面的に変えられました。 丁度、本年は国際家族年でありまして、まことに時期を得たことであったと思うわけであります。 みなさんご存じの通り、私は精神科の医者ですが、治療をしていてもなかなか成功する人が少ない。厚生省の発表によりますと、退院しても8年後には成功をしている人が3割、又飲んでいる人が3割、そして3割の方が死亡という本当にショッキングな報告をなさっています。 我々も一生懸命やっててもですね、3割しか治らないというのは本当に虚しい思いがするわけであります。 これをどうやって改善したらいいかというと、もう早期発見、早期治療より以外にしようがないと思うんですね。みなさん方、よく言いますね「10年前に止めておったら良かった」と。じゃ、その10年前、いったいどんな症状だったでしょうか。お酒の飲みっぷり、あるいは家族に対して、どうだったのか、勤務の具合はどうだったのか、そういうことを考えますと、この時に止めなきゃいけないということは皆さんが一番ご存じですね。だから、それをぼくは皆さん方に教えて頂きたいんです。 早期発見がどういう症状のときに、どうやって止めたらいいか、ということを一つ宿題として皆さんに考えていただきたい、教えていただきたいと思うんです。 今日の大会宣言の案を見ましても、第3番目に酒害予防の啓発につとめたとあります。これも皆様方のお仕事じゃないかと思うんですが、皆さん方自身は、私達からいいますと治療するのが遅すぎたんですね、それでも治る方があるんです。 だけど、治らない方は恐らく7割位あります。これを何とかしようというための、早期発見、早期治療であります。 どうか、みなさま方、このようにたくさんの方がお酒を止めて、断酒の喜びを噛み締めるために、ここにお集りされたと思います。 これからもますますお元気で断酒、自分自身の会と、そして予防の為にご活躍されますことを願いましてご挨拶とします。ご静聴有り難うございます。 |
| 1994年10月10日 |