アルコール依存症の治療とは


 アルコール依存症の回復に必要不可欠なことは、まず断酒です。アルコールがいつでも手にはいる環境で、いかに毎日飲まずにすごしていけるか? これがまず必要なことです。それには、まずアルコール依存症がどんな病気であるか、本人は無論のこと家族や周囲の者の理解がなければ困難です。アルコール問題への無知が、回復への大きな妨げになります。
 健康な人と同じようにうまく飲もうなどと考えてはいけません。何年酒をやめていても、お酒に対するブレーキはいったん壊れると、もはや元には戻らないのです。
 でも、一生酒は飲めないと考えることには無理があります。目標は小さく持ちましょう。今日一日、まず飲まずに過ごすのです。このことを断酒会では「一日断酒」といいます。明日のことはわかりません。ひとまず、今日あるいは現在のことだけ考えてください。そして、今日一日飲まずにいられたら、自分を誉めてあげてください。その繰り返しが、成功につながります。
 では、具体的にはどうしたら良いでしょうか? 断酒を続けるための3本柱、すなわち
   1)専門医療機関への通院
   2)自助グループへの参加
   3)抗酒剤の服用
が、重要です。
 現在アルコール医療も発展してきており、必ずしも回復に入院治療の必要性はなくなってきています。それよりも、断酒を継続するために外来通院を続けることが重要なのです。
 自助グループへの出席はもっと重要です。長年例会へ出席していても、何らかの原因で自助グループに参加しなくなったら、再飲酒の危険性が目の前に迫っています。自助グループへの出席なくして、断酒継続は難しいといって過言ではありません。
 抗酒剤については、前者ほどの必要性はありませんが、少しでも断酒継続を容易にするために用いることが好ましいといえます。
 詳しくはアルコール問題関連書籍紹介のページの書籍・雑誌を参照ください。