| 韓国ドラマと酒【8】 ― アジアの星ヨンシーと韓流土佐ロケ ― 2005/11/8 看護部長 下司 政代 ヨロブン コンガンハセヨ(皆さん お元気ですか)。 マンナソ キッポヨ(会えて 嬉しい)。 私の影も長くなって、夕焼けに溶け込んでいく物悲しい季節になってまいりました。 ヨンシーとの埼玉アリーナでの「再会」からもうずいぶん時間がたったような気がしております。 TV番組「徹子の部屋」は、今高知では地上波で見ることができないのですが、10月2日「徹子の部屋」特集は、高知に居るファンにも見られました。 当院の「日韓文化友好交流クラブ」の会計、B嬢は「あー、あの犬になりたい、ヨンシーが優しく抱きしめてくれるなんて」と遠い眼差しになっておっしゃるのであります。 「大統領の床屋」を見て思い出したのですが、1958(昭和33)年の、フランキ−堺さんが床屋の主人(清水登松)を演じたあのTBSドラマ「私は貝になりたい」という名作がありました。フィリピンで冤罪のため、C級戦犯として処刑される下級兵士の物語り、ご当地土佐清水の床屋さんがモデルではというお話でとても重たいものでしたが、こちらは平和なB嬢の「私はヨンシーの、あの犬ラブドールになりたい。」であります。 そうしますと「日韓文化友好交流クラブ」の書記、C嬢も負けじと、夢見る瞳をウルウルさせて「あのワンちゃんになりたいわん〜」とうっとりと申すのであります。 大勢のファンの方もきっと「あの可愛いゴールデンラブドールになりたい」と思われたことでありましょう。 私が注目したのは、徹子さんが犬の事で「可愛かったですよ。」といった時に、「え、可愛かったですか?」とヨンシーが驚かれ、「いいえ、あの黒い犬じゃありませんよ。私は、たいていの犬とすぐ仲良しになれるのに、あの犬はだめでしたね。」を受けて、ヨンシーが「忙しくて、あまり会えなくて。ある日会いに行ったら、とても怖い犬になっていました。やっぱり会い続けて、いっしょに過ごさないとだめですね。」と話されたことです。 これは、ホームページで交際を認めていた方とお別れになったあたりのことを指し、人というものは会っていないと心が離れ、理解しにくくなり“怖い”存在になっていくのではないかということを言っているように、私には聞こえてきたのであります。 国どうしでも、会わずにいますと相手がわからないから疑心暗鬼となり、余計に怖く感じたりするのではないのでしょうか。 人と人の交流が大切ですね。 埼玉アリーナでの密着取材、ヨンシーが舞台裏で、「鳥肌が立ったよ。短かったなあ、もっと時間を延ばしたらよかったかな。もう10年は、やれるエネルギーをもらえたよ」と言っていた姿に、これから最低10年はやって行けますよという私達ファンに対する宣言と、そしてご自分にもこう言い聞かせているのだとヨンシーの真面目で真摯な姿に改めて感動させられました。 会場の警備の方や、周囲で仕事している方に対する挨拶など気配りにも聞いていたとおりで感心いたしました。 30代の始めですが、とても大人の配慮のできる方ですね。さらにヨンシーが話していた、「今までは韓流という一方的な流れでしたが、双方向からの流れになればいいと思います。 そして汎アジアということで交流できれば。」といった発言に私は感激しているのであります。 日本の外務大臣にでも就任させたい発言です。 相手にも想いが有り、こちらにも有る。そして双方向に流れてこそお互いが理解できるというものでございます。 日本の役者さんにもおられるかとは思いますが、アジアの視点で世界を捉えて話す役者さんを私は知らないのです。 最も、役者さんや歌手などの方に政治を背わせてはいけないとは思います。なぜなら過ぎた時の狭間で政治のプロパガンダに利用され苦しんだ方も多くいたことを歴史が教えておりますから。 しかしながら多くのスターは、スターであるからこそ否応なく政治や権力に利用されやすいところにいるのですから、ヨンシーのようにきちんと発言できる「考え方」と「行動」ができることが求められるのだと思います。 嬉しい事がありました。このTV番組「徹子の部屋」を見て、私の浮かれぶりを冷ややかに見ておられた、お友達のアジュマ(おばさん)の一人が、「驚いた、なるほどわかった。しっかりしている。」と韓流を考えるようになってくれたことです。 政治の世界がまだまだ男世界でありますから、「草の根外交」はアジュマ(おばさん)、アガッシ(お嬢さん)のあふれるパワーが切り開いていけるのではないでしょうか。 「ゆりかごを揺らす手は、世界を動かす」のでございます。 韓流を通してアジアに対する意識が変化し、興味がわいてきた方も多いことでしょう。 あの秀作「風の丘をこえて−西便制−」で1993年(平成5年)に韓流に出会った方も、また「二重スパイ」[JSA]「シュリ」などといった映画などで韓流に魅せられた若者達もおられますが、「冬のソナタ」でヨンシーが、チェ・ジュウさんが、演じていなかったなら、そして2004年4月3日、初めて羽田に降り立ったヨンシーのドラマ以上に素敵な姿がなかったらば、今の韓流はきっと違ったものになっていたでしょう。 この点が「ヨンシーは韓流の立役者」と考えるところでございます。 ヨンシーを通して広がっていく、パワーはものすごいものがあります。 たちまちお友達になり、情報交換をしてヨンシー以外のドラマ、映画、韓国語のお勉強、そして台湾、中国、その他の東南アジアの国々とまさに汎アジアネットワークが出来上がっているのです。 そして韓流を通して、ハリウッドだけでなくアジアにも面白いものがあることに気づいてきているのでございます。 さらに皆様ご存知のように、ヨンシーは11月11日、2泊3日の予定で北京を訪問いたしますね。そしてハリウッド映画でも吹き替えで公開される中国で「四月の雪(外出)」はヨンシーの生の声を聞きたいという熱烈な「中国の家族」の思いが通じて字幕で公開されるそうです。 そして韓国人俳優単独では初めて、様々な歴史を切り開いてきたあの北京「人民大会堂」で記者会見を行う予定と報じられています。 ヨンシーは10月19日アメリカから日本へプライベートで来られましたが、ゆっくりと休む事ができましたでしょうか。来年の春には時代劇ドラマ「太王四神記」でヨンシーにお会いできると楽しみにしておりましたが、キム・ジョンハクプロダクションは、制作が年初めに延期と発表しましたので、颯爽と馬に乗って草原を駆け巡るヨンシーに会えるのは少し遅れそうでございます。 そういえば私が好きな日本の若手俳優「ブッキー」こと「妻夫木 聡さん」が、韓国の釜山映画祭でものすごい人気でしたね。彼の透明感は韓国俳優の方たちに感じられますが、多くの日本の俳優・タレントさん達には失っているものだなと思っている私であります。 在日の日本映画社であるシネカノンが直営する日本映画専用上映館が、ソウル明洞(ミョンドン)にこの11月4日に正式オープンと報じられておりますね。 ご存知のように韓国では歴史的関係から日本大衆文化の規制がされておりました。 1998年10月金大中政権で第1次開放から第3次開放までされ、2002年には初の日韓完全共同制作のあの「浅井 智子」を演じる「深田恭子さん」と・「キム ジフン」を演じる「ウォンビン」さんのテレビドラマ「フレンズ」がありました。 そして2004年1月に盧武金玄政権による第4次開放された日流がどんどん韓国へ行っているのは、すでに皆様ご存知のことでございます。 でも、文化開放で心配されていました日流が韓国を席巻などという従属的な文化情況はなくて健康な相互交流が生まれております。 韓流高知ロケを昼夜兼行で追っかけました。 ヨンシーが日本を去ってからの私は、韓国映画「スィート・ドリーム」の高知撮影隊探索に忙殺されていました。 韓流ファンの一人としましては、やはりここは熱烈歓迎であらねばなりません。 スーパーでの買い物をどっさりもってぼんやりお城下・帯屋町のアーケード街を歩いておりましたら、出演者の女優チェ・ジョンオンさん(オールインでイ・ビョンホン演じるキム・イナを好きになるが敵対するヤクザと結婚した)とスタッフの方に出会いました。 「おー、ジョンオンさん」思わず「ファンです」と、持っていたトイレットペーパーやらティシュペーパを手ばなし握手していただきました。 驚かれて、はにかんだような笑顔がとても可愛らしかったですよ。 かえすがえすも、残念なのはハングルの一つも出てこなかったのと、もうちょっと違うものでも持っている美しい私の時にお会いしたかったのでございます。 病院のすぐ近くを流れている鏡川の緑の広場でのロケは、21時頃から夜中の3時過ぎまで見ておりました。若い方も多く見ておられ、たちまちお友達になってしまいました。 そしてスタッフの方とお話ができたのが楽しかったです。監督のチン・ヒョンテさんも180cmは優にある背の高いかっこよい方でございました。 主役のヨン・ジョンフンさん、共演のイ・ジフンさん、日本人俳優の北村一輝さんなど間近に見ることができました。スタッフの人が私に眠たくないのかと心配して声をかけてくれましたが私は職業柄いつも2時、3時に寝ていますからへいちゃらです。 いっしょに見ていた23歳の可愛らしいお母さんにも、「大丈夫」とたずねると「かえって、元気が出ると思います。」と燃えていました。 赤ちゃんは寝かしつけ、ご主人がいっしょに寝てくれているとのことでした。 そういえば「チャングムの誓い」も終わってしまいましたね。このドラマも皆様がご自分の経験や立場から様々な視点で見ていたことでしょうね。私など医療に関わっているものは「医女チャングム」の視点で、そして庶民の生活史、もちろん料理、これも語れば長くなりますので次を急ぎます。 撮影場所で知り合った、あの若いお母様の連れ合いさまもきっとチャングムを支えた「ミン・ジョンホさま」のように素敵な方なんでありましょう。 「うちの家外(かがい)です」と私の事を言う、私の愛する連れあい「うちのミン・ジョンホさま」のように、愛する人を大きな愛で包んで自由に羽ばたかせてこそヨンシーに勝るというものでございます。 日本のアジッシー(おじさん)、オッパー(お兄ちゃん)の皆様、そのように心して下さいませね。 高知での映画「スィートドリームの出演者による」トークショーにも嫌がる娘と、娘の友達を連れて行ってきました、娘よ、そしてお友達の「まるちゃん」、のぼせたアジュマに付き合ってくれて、チョンマル、コマオヨ(本当に有難う)。 どちらが親やら子やらわからない程に、気がつけば子供は大人になっております。 ヨン・ジョンフンさんは、帯屋町商店街・パチンコ店での乱闘シーンの撮影が終了したら帰国、残りの撮影を終えて入隊に備えるといわれていました。 私は商店街・奥様達の熱烈韓流派と撮影数日前から右往左往していました。お友達のYさまは数日間の偵察の疲れが溜まり撮影当夜は寝込んでしまって、携帯での必死のコールも遂に届かなかったのであります。その撮影には、ヨン・ジョンフンさんのスタントマンがおりまして、大きな音を立てて殴る場面が撮られておりました。 そこで知り合いました方達が「何ぼ言うたち、あんなにせいでもえいのに」という程のリアルなものでした。こんなときは「ケンチャナ」でよかったかねというお仲間が、早速スタントの方に声をかけておられました。そこに、お仲間が教えてくれた184cmとか言っておりましたスタイルのよい俳優さんがおりました。彼はたったの2シーンのために韓国から来たとの事でした。 その方と少しお話をしたのですが、年は36歳で、兵役は15年くらい前に3年間行ったと教えてくれました。3年間というと確か今は、陸軍は2年2ヶ月、海軍で2年8ヶ月、空軍で3年と聞いておりましたので疑問に思ってその事をたずねてみました。 15年前といいますと1990年代でしょうか、まだ軍事政治の時代であったからだという説明でした。 その頃は軍出身のノテウ(盧泰愚)大統領の時代で、1990年5月24日は盧泰愚大統領が訪日し、9月5日にはソウルで第一回南北首相会談がありました。 文民出身のキム ヨンサム(金 泳三)が大統領になったのは1993年画期的出来事です。文民政権が生まれるころの前後が背景に描かれたドラマには前に少しふれたイ・ビョンホンが出演していた「白夜」がありますね。韓国は、1991年湾岸戦争の時は非戦闘分野(医療支援団派遣など)へ支援を行っています。この1991年5月には東京では港区芝浦ウォーターフロント開発のあだ花「ジュリアナ東京」ができ、「お立ち台」で扇を持って踊る若い子が話題になった頃です。 商店街・パチンコ店での撮影は10月20日〜10月21日にかけての明け方まで続いた撮影でしたから、主役のジョンフンさんはくたくただったことでしょう。 11月1日は京畿道議政府市の306補充隊に入所される姿が報道されております。 5週間の基礎軍事訓練を終えた後、 京畿道盆唐(プンダン)付近の部隊に出勤しながら2007年10月31日まで服務することになるとも報道されております。 兵役問題は以前より、有力者や経済力のあるところの子供達の不正忌避が言われていたことです。 ドラマなどもそういった会話があるものもありますね。 昨年の秋頃にはうわさされていた芸能人やプロ野球選手の兵役不正問題が報道され、「悲しき恋歌」にヨン・ジョンフンさんが代って出演することになったソン・スンホンさんの入営は特に話題が大きかったですね。 そのソン・スンホンさんが10月25日に書かれた、ファンあての手紙が公開されました。とてもきれいな字を書かれる方なんですね。 その中に、「もう、ここの生活に適応して、与えられた任務も誠実に遂行しています。 だから皆さんは私を信じて両足を伸ばして楽に眠ったらいいです。また神様も、私をもっと大きな人に生まれかわるために試験する時間だと信じて信仰生活も一所懸命しようと努力しています。」 読んでいてなんとも切ないものを感じます。 昨年はその他に「僕の彼女を紹介します」で爽やかな教師を演じたチャン・ヒョクさんなどもこの問題で騒がれました。そして昨年の11月29日には「ホテリア」で経営者の一人息子を、「純粋の時代」でも御曹司を演じ主人公の「コ・スさん」演じる「テソク」の親友役「トンワ」を演じた「パク・ジョンチルさん」も入隊しましたね。基礎訓練後、龍仁市某公共機関に派遣され2年2ヶ月公益勤務要員として服務しています。現在「ソ・ジソフさん」「チ・ソンさん」「ユ・ゲサンさん」なども兵役についております。そして11月29日には「ウォンビンさん」がついに江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)102補充隊に現役入隊すると報道されています。 この隊は「スンホンさん」などがいるはずですね。 国民の義務という事で、軍隊を忌避したり、入隊時期を延期するスターたちが大衆に白い目で見られ人気に影響するという事があるそうですから大変でございます。 国民ということでいえば、スターだから特別という理由は成立しないのです。 入隊時期の19〜29歳までの若い男性が、韓国全体で60万人、1年に20〜30万人の移動があるそうです。入隊中の方と、これから行かれる青年の皆様の健康と無事除隊できますことを祈っております。 日本では10月28日自民党は「新憲法草案」し、9条2項を削除し「自衛軍」を明記しております。 愛する息子を、愛する夫を、愛する家族を、素敵な全世界の男性達を、失わないためにも私達はヨンシーを通して広がったアジアのネットワークを活かし、「一丁の銃より、一本の花を」で戦争のない平和な世界の実現を目指さなければいけませんと強くおもっているのでございます。 韓国でも飲酒運転に隠された病的問題 韓国の俳優さんたちの「飲酒運転で摘発」という報道についてふれてみたいと思います。 昨年もあの「美しき日々」で「チェ・ジュウさん」演じる「ヨンス」の親友でルームメートを演じた「イ・ユジンさん」が、飲酒運転がらみで警官に殴りかかって騒動になっている姿がネットで流れました。 ドラマや映画などの印象では、どうも飲酒について飲む時の作法はあっても、実態は実に酒に寛容な社会であるようにみうけられるのでございます。 最近も、あの演技派「南極日記」「大統領の床屋」「JSA」の「ソン・ガンホさん」が飲酒運転で100日免許停止、神話のメンバー「チョンジンさん」が飲酒運転で100日免許停止になっておられます。 そして「冬ソナ」でキム次長を演じた「クオン・ヘヒョさん」が飲酒運転で免許取り消しという報道がされております。 このシリーズ1回目の「冬ソナと酒」8話でキム次長を演じた「クオン・ヘヒョさん」のことに触れておりますが、ドラマは実生活ではありませんので問題がありませんが、現実では問題大いにありでございます。 素晴らしい演技を見られなくなっては淋しいことですので、どうぞ今一度ご自分の飲酒の見直しをお願いしたいものでございます。 「ローズマリー」で「ヨン・ジョンフンさん」は代行運転の運転手をしておりましたから、韓国にも代行運転のシステムがあるようでございます。どうぞお飲みになりましたら代行運転をご利用くださいませ。 「飲んだら乗るな、飲むなら乗るな」でございます。 それが出来ていない方は病的な問題が隠されているかも知れませんから、診察をお勧めします。 それでは、 チョシムハセヨ (元気でね)。 クロム アンニョン (では、また次回お会いしましょう)。 |