| 韓国ドラマと酒【5】 〔太陽に向かって〕と酒 |
| 2005/4/17 看護部長 下司 政代 |
ヨロブン コンガンハセヨ(皆さん お元気ですか)。 ポミ ワッソヨ(春が来ました)。 下司病院の「冬ソナ・ファンクラブ」を発展的に解消し「韓日文化友好交流クラブ」となった後のメンバーの面々は、「パリ恋」も終わってしまい虚脱状態に陥っていたのであります。 < 熱き想いが続きます > 熱き想いのB嬢は、深いため息と共に「憑かれて、疲れた」と倒れんばかりの状態で申されておりました。 しかし我が「韓日文化友好交流クラブ」のメンバーにとっては韓流ドラマの元祖・本舗のヨンジュンシーの『エイプリル・スノウ「外出」』の撮影風景の写真や撮影情報が入りだし、B嬢をはじめ他のメンバーも桜の開花と共に復活の兆しが見えております。 ここにも、春がやってきたのです。 現在TVドラマでは「ガラスの華」「初恋」「太陽に向かって」「チャングムの誓い」と映画「ひとまず走れ」に情熱が向いているのであります。 そして4月末からはあの兵役問題で騒動になり「ソン・スンホン」は出演出来なくなり、「クオン・サンウ」が出演する「悲しい恋歌」が始まります。すでに歌の方は話題になっておりますね。 前回またの機会にとお話しを控えていました、現在BSフジで放送されている「クオン・サンウ」主演の「太陽に向かって」について書かせていただきます。 この作品は韓国では2003年に放送された「クオン・サンウ」の初主演ドラマです。 クオン・サンウは亡き父の夢を追って海軍に入隊した熱血漢の職業軍人を演じております。 2004年7月の「クオン・サンウ」に関するニュースで芸能人たちの中で誰が一番制服が似合うだろうか? 特に海軍制服がよく似合う芸能人は誰だろうか? というネチズンたちの調査で、海軍制服が一番よく似合う俳優として、筋肉質のモムチャンでありオルチャンでもある「クオン・サンウ」(22%)が選ばれています。 続いて「パリ恋」「ガラスの華」「ランラン18歳」「B型の男」などの「イ・ドンゴン」(17.7%)が2位となっております。「クオン・サンウ」は、これはまだ見ておりませんが映画「神父授業」でカトリックの神父服を着ております。海軍の制服姿といえば、1982年のハリウッド映画「愛と青春の旅立ち」のリチャード・ギアを忘れてはいけませんね。海軍士官養成学校に入学し、パイロット(海軍だってパイロットになれるんです)訓練を晴れて終了し、ヒロイン演じるデブラ・ウインガーを迎えに来るあのラストシーン、「私もあんな風に誰か迎えに来て!」と思ったアガッシ−(お嬢さん)達が多かったに違いありません。 ある韓ドラファンのブログ(ブログはWeblogの略語だといわれております。ホームページで運営する日記形式の簡易掲示板。)では、「海軍大尉の軍服は、モムチャンの彼にピッタリだよ−っ、白い方の軍服なんてまぶしすぎるわ〜 似合う! めちゃめちゃ似合う−! 」と、ほとんど叫んでおられます。 まあこれは無理もないことで本当によく似合っておられるのであります。 きちんと制服に身を包んだ姿は、いかにも能力があり、そして凛々しく格好よく見えてしまうのです。 皆様は如何ですか。 私など制服姿に弱く高校生の頃同級生のD君のお兄さんが格好いいとの評判で登下校の時間帯には偵察隊の情報によりこれ以上ないスピードでわれ先にドタバタと見に行ったことを思い出しました。目深に被った学生帽のその姿、格好よかったこと。 ただ残念な事に、学生帽をとるとただの人になってしまうのがアイゴーでしたね。 D君のお兄さんには、永遠に帽子を被っていてほしかったのであります。 もう一つ制服では、学生時代に仲良しグループ・メンバーの「ナベちゃん」事件があります。 東京商船大学(現在は東京商船大学・東京水産大学が合併し平成16年から国立大学法人東京海洋大学)の学生さんがナベちゃんにアタック、航海練習に出る前に彼女をという伝統があったらしく、制服姿の写真をくれていました。 本物よりはるかに写真のお姿がかっこよかったのであります。結果ですが、ナベちゃんには他に憧れの君がおりまして制服の力を持ってしてもかの学生さんは適わず、敢えなく轟沈し、まるで韓国ドラマの様でした。 映画では同じ2003年、韓国史上初の海軍全面協力により、世界最強と言われる韓国海軍海難救助隊を描いた映画作品[SSU:SHIP SALVAGE UNIT]があります。 「天国の階段 」でテファ役演じた演技派「シン・ヒョンジュン」が大尉役をしていて、これもまた白い制服がかっこいいですね。とはいえ制服も本来軍服など必要でない方がよいに決まっているのですけど。 新聞に、「ふた昔以上も前、防衛庁・自衛隊の広報担当者が考えたらしいのですが、『用意周到(よういしゅうとう)・頑迷(がんめい)固陋(ころう)』=陸 『伝統(でんとう)墨守(ぼくしゅ)・唯我(ゆいが)独尊(どくそん)』=海 『勇猛(ゆうもう)果敢(かかん)・支離滅裂(しりめつれつ)』=空 三自衛隊の気質に対する皮肉を込めた八文字熟語で部内で語られている。『陸』と『海』が似通っている点が面白く、二つの集団の気質は実際には相当違うのだが、多くの人を率いる陸、大きな護衛艦を動かす海は共に巨大組織であり、保守的になりやすい体質は同じなのだろう。それに比べ航空機を動かす『空』は良くも悪くも腰が軽い。大企業ではなくベンチャー気質のようだ」と有りました。 韓国の現実は知りませんがドラマ・映画を通してみると、前回【白夜(シリーズ4)】でお話しいたしました「イ・ビョンホン」演じる空軍の兵士役と比較しましてもこの記事の内容と共通するものを感じます。「クオン・サンウ」演じる「カン・ソクミン大尉」はまさに『伝統墨守・唯我独尊』であります。直接軍人の話しではありませんが、満開の桜の下、華麗なパレードのシーンから物語が始まる「ロマンス」は海軍基地として有名な「鎮海(チンヘ)の軍港祭」から話が始まります。 とっても桜が美しい、「この桜も日本が植えたものは、戦後あらたに植え直しされたのだ」というセリフがあります、歴史的には日本といろいろと縁が深い地の一つですね。ここから盲腸線といわれる鉄道でつながった馬山(マサン)には、当院のSWのY嬢が学生の頃ホームスティしたことがあるそうなんです。 歴史的といいますとこの間、「竹島・独島」問題が取り上げられておりますが、ヨンジュンシーの3/17のこの問題に関する「国民として心配だ」と言いながらも具体的な立場表明を避けたことに対してネチズンたちは言い争っていたそうですが、その後3/21、韓国公式サイトを通じて、「独島は大韓民国の領土で、だからもっと理性的に対処しなければならないと思います。これ以上感情的な対立によって傷つき、関係が悪化しないように心より願っています。私に与えられた役割があるとしたら、国家領土の線を引く一言より、アジアの家族の心と心の線を結んでいくことではないかと思います。その事に最善を尽くしたいです。」 とメッセージを発信しました。この問題は様々な問題をきちんと話し合うというきっかけを与えてくれたものと受け止めるのが肝要であると思うのです。 ある大学教授が「成熟した市民社会とは血を見ないで問題が解決できる社会」だと哲学や政治学に疎い私にもわかりやすく教えてくれたことがありました。 日本社会が、世界でアジアで孤立しないためにも、今こそ「成熟した市民社会」であると受け止めてもらえるために冷静な視線と成熟した姿勢で話し合いに臨むことが必要なのではないでしょうか。 それではドラマヘと話を進めましょう。子どもの頃に私のオッパー(兄)が「丸」という艦船や兵装の雑誌を講読しておりました。 オッパーが帆船はきれいだ、美しい、かっこいいというものですから私もすっかり帆船好きになりました。独立法人航海訓練所に所属する、「太平洋の白鳥」こと「日本丸」、そして「海洋丸」(海の貴婦人)などはとても美しいですよね。 このドラマでは軍艦の出航するシーンがありますが、圧巻ではありますが私はなぜか怖い感じを受けました。 この場面が帆船が優雅に出航というのでしたらどんなにか美しい事でしょうか。 < さて、泥酔もある酒の場面 > 物語は全20話でございます。 第1話 物語の第一話では、韓ドラの公式の一つ、交通事故そしてヒロイン、チョン・ヘリン(ミョン・セビン)の愛する人の死、この事故に出会うカン・ソクミン大尉(クオン・サンウ)まさに運命(ウンミョン)なつながりであります。カン・ソクミン大尉(クオン・サンウ)の妹カン・スジン(キム・ジョンファ)とカン大尉の部下キム・ジェヒョン水兵(チョン・テウ)もカン大尉を通しての運命(ウンミョン)なつながりです。妹スジンは医大生で早くから両親をなくした二人はとても仲がよい。ある日盲腸の手術受けたスジンの入院生活でチョン・ヘリン(ミョン・セビン)医師と出会うカン大尉、この入院生活を描いた場面はクオン・サンウらしさが出ていて笑わずにはおれません。 語りすぎはネタばれになって、これから見る方の楽しみが半減するので見てのお楽しみです。そしてスジンは退院祝いで友達とディスコで踊っていてキム・ジェヒョン水兵(チョン・テウ)と出会う。 ここで酒の飲めないスジンは、キム水兵の口の上手さにのせられて泥酔するほど飲んでしまいホテルに連れ込まれるのです。しかしキム水兵に吐物をあびせてしまう。 仕方なくキム水兵は汚れた洋服を洗いメモを残しスジンを置いてホテルを出る。最もキム水兵の計算も働いての事ではありますが、まあ幸いといいますか何も無かったからよかったものの危ないですよ。 韓国ドラマや映画では男女とも泥酔していて覚えがないといった描かれ方が多く映画「猟奇的彼女」のヒロイン、今人気の「チョン・ジヒョン」演じる女性が泥酔していて電車の中で嘔吐する場面がありましたね。 東洋礼儀の国・韓国と言われていますが飲酒しての嘔吐に対しては寛容なのでしょう。 以前にも載せました東亜日報(2001/12/18・申致泳記者)の記事に『酒類マーケティングの専門家、中央大学の鄭憲培(チョン・ホンベ)経営学教授は、「韓国人の飲みすぎ文化は、お酒を飲みすぎることを自慢に思う上、飲酒に対して寛大な雰囲気から生まれた」と診断している。』とあります。 なにやら飲酒に対して甘い日本でも、とりわけ飲酒に対して寛容な高知県に似ていますね。 2003/04/15の朝鮮日報によりますと韓国飲酒文化研究センター発表として2001/12からの調査結果としていろいろ書いてある中で、「アルコール問題」が発生したのは、男性会社員の21.8%、女性会社員の10%であることがわかったとしています。 同紙の2003/11/24には金潤徳(キム・ユンドク)記者の【女性の飲酒をテーマにしたセミナーが27日に開催】と言う記事があり、「女性たちはなぜ飲むのだろうか?」この日のセミナーでは、女性アルコール中毒者の治療法について深く論議される予定だとして問合せ先の電話番号が載っている。女性のアルコール問題の深さがうかがわれる記事だ。 物語はどんどん進んでカン大尉達の艦は妊婦を島から運ぶ事になったが大騒ぎ、そこで思いついたのがチョン・ヘリン女医。無事赤ちゃんも生まれ、取り上げた赤ちゃんを抱くヘリン先生をうっとり見つめるカン大尉。その後の大胆なキス、えー、カン大尉「あんた大丈夫」みたいな。 『伝統墨守・唯我独尊』= 海軍と『勇猛果敢・支離滅裂』=空軍 がミックスしちゃったようなカン大尉であります。 第2話 妊婦の件で上官に何故海軍の医者でなかったのか怒られていたときに、問い詰められていくうちに彼女ということになってしまい「ヘリンと3ヶ月以内に結婚する」と言ってしまいます、またまたそんな大ぼら吹いちゃっていいんですかカン大尉、3ヶ月で何とかなるのかカン大尉。大丈夫なんでしょうか、まあ見てのお楽しみでございますよ、皆様。 第9話 ここではキム・ジェヒョン水兵(チョン・テウ)が母親の足が痛いというので、カン大尉の妹スジンに代わりに見てくれと頼みます。頼まれたスジンは「家族を選ぶと愛が泣き、愛を選ぶと家族が泣き」と思案に暮れるのですが、結局母親に会いに行き、骨粗鬆症の話をして女性ホルモンが必要だと話します。 食餌療法で牛乳の話し等は良いのですがその後がいけません、ビールには女性ホルモンが多いと話し、飲むことになってしまいました。ホップが女性ホルモンの働きを助けるとか言われていますが、しかし一気に浴びるほど飲んでは効果よりアルコールのもたらす害の方が大きいでしょう。何しろスルメらしきつまみを齧りながら、コップ片手に「モッゴ、ティグン、モッゴ、ティグン(飲んで、運動、飲んで、運動)」と、スジンと2人で部屋の中をグルグル回っております、何か違うでしょうスジンさんと母さん。数えたらビール瓶7本ありましたよ。 一方オッパーのカン・ソクミン大尉も、あの憎たらしいイ・スンハ医師(チョン・ソンファ)とともに娘の婿にどっちがいいかヘリンの父親にテストされます。イ・スンハ医師(チョン・チョン・ソンファ)さんは「ロマンス」でも憎たらしくていやらしい男を演じておりましたね。ヘリンの父親が「容姿は鏡に、心は酒に映る」と言って、まずサウナへ。 今回も出ましたクオン・サンウのモムチャン。この場面とカラオケの場面はいかにも彼らしいですよ。ガハガハ大笑いすることうけあいでございます。 しかしソクミンは,ヘリンの父に「息子としてはいいけれど,婿としては失格だ」「君のような軍人がいるから生きていられるのだが」と言われます。切ないですねカン大尉。 いかにも酒に強い役をしていますが、実際のクオン・サンウは飲めないそうです。 そういえばあのソ・スンホンも飲めないそうです。ヨンジュンシーも写真集についていたDVDで撮影終了後のパーティでは乾杯のグラスは持ちましたが飲まずに、すばやくミネラルウオータに代えておりました。日本でも先日TVで俳優の「前田吟さん」が酒をやめた話しをしていました、そして「名優といわれる人は飲まないですね。高倉健さんも緒方拳さんも」とお話ししていました。 第10話 ヘリンにも父親は「あいつはだめだ。職業軍人でそれを誇りに思っている。お前が辛い時、病気の時に、子どもを産む時に側にいてくれないからだ。死んだらどうする。失踪した時に、無事に帰る保障はないぞ。また死んでもしたらもっと苦しむぞ。」あまりできの良い親とは言えない私でもこの切ない親心、涙がでましたね。この場面は、韓国では現実ですから重みがあるセリフでしょうね。 因みにキム・ジェヒョン水兵は、徴兵で海軍に行っている設定になっております。 母親が「全くしょうがないやつだ」と怒りながらも一人息子を心配しているのはどこの国でも親の姿でしょう。 しかしヘリン先生のお父さんが一番、酒で身体を傷めていますね。入院中も部下が酒をおをお見舞いに持ってきて枕の下に隠しましたね。 私が出演依頼されたならば、地を隠さず、鬼の看護部長として颯爽と登場し、これを没収するものであります。 その他「パリ恋」の意地悪役のユナ(オ・ジュウン)を演じた彼女が今回も意地悪役、でもちょっと憎めなくて、物語の鍵を握る看護婦(カノサ)を演じています。さらにヘリンと同居し強力な相談役として、「美しき日々」でも「チェ・ジュウ」の強力な友人で姉妹で親でもあるような役を演じた「イ・ユジン」も出演しています。 このドラマも笑って泣けるのであります。 このドラマでソクミン大尉と妹スジンが交わす凛々しい敬礼「必勝(ピルスン)」とジェヒョン水兵とスジンが心を交わす「必勝(ピルスン)」が特に気に入ってしまいました。 大きな声で「必勝(ピルスン)」、小さな声で「必勝(ピルスン)」、いざ行け「必勝(ピルスン)」、それ行け「必勝(ピルスン)」、やるぞ「必勝(ピルスン)」、何しろこの「必勝(ピルスン)」のおかしさは見ないことにはわかりません。 ういえば「冬のソナタ」のサンヒョクパパ役のチョン・ドンファンさんが厳しい中にも力強くて暖かい大尉の上官役(提督?)で出演しています。サンヒョクパパの様にヨロヨロとよろけたりなんかしそうにありませんよ。 それにしても、ヘリンのように「海が乾くまで愛し続けます。」なんて夢でもいいから素敵な人に言われてみたいものであります。 まだまだ遅きにあらず、それでは皆さん(ヨロブン)、すばらしい出会いがありますように。 海へ(パドロ)、世界へ(セェーギロ)!! 必勝(ピルスン) !! 以上(イーサン)、解散(ケーサン)。 |