Q ) アルコールが原因で糖尿病になることがありますか?
 
A ) はい。糖尿病の原因にアルコールが関係していることがあります。

まず糖尿病についてご説明します。
食事をとると、血液中のブドウ糖(血糖)が上昇します。
これを下げる働きをするホルモンがインスリンで、膵臓で分泌されます。
このホルモンの分泌が低下し(あるいはなくなり)、血糖が下がらなくなる病気が糖尿病です。

アルコールは膵臓を破壊しアルコール性膵炎を生じますが、一方でインスリンを分泌する膵臓の細胞もこわしてしまい、これが糖尿病の原因となります。
また、アルコールもかなりのカロリーを有している(清酒1升で約1800キロカロリー)ので、大量飲酒は過剰なカロリーを摂取することになります。
このことからも糖尿病は起こりやすくなります。

糖尿病は成人病の一つで、珍しい病気ではありませんので、みなさんもよくご存じかもしれません。
血糖値が高くなると、のどが乾き水が飲みたくなって、尿量が増えます。
そして、尿に糖が降りるようになります。そのまま放置すれば、徐々に体重が減り、いろいろな合併症が生じてきます。

まず、手足の末端からしびれが生じる糖尿病性ニューロパチー、次第に視力が落ちてきてほっておくと失明する糖尿病性網膜症、最後には腎臓がやられ血液透析が必要になります(糖尿病性腎症)。

早期に治療を始めれば、断酒と食事療法、運動療法だけで十分血糖のコントロールができますが、進行すると飲み薬が必要になったり、場合によれば毎日インスリンの注射をしなければならなくなります。

飲酒を続けながら、糖尿病の内服薬を飲んでいると、低血糖発作を引き起こし危険です。

糖尿病はそれ自体痛くもかゆくもありませんが、その反面万病の元ともいわれ、上記の合併症のほか、細菌やウイルスに感染しやすくなったり、動脈硬化を促進し心筋梗塞脳卒中の原因にもなりますので、十分な治療が必要です。


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