| 北見断酒会への祝辞 社団法人全日本断酒連盟 最高顧問 下司孝麿 第34回全日本断酒連盟北海道ブロック(北見)大会 兼 北見断酒会創立30周年記念大会の開会を、心からお祝申し上げます。 私事になりますが、私にとって北見は特別なつながりがあります。北見に入植し開拓したのは高知県人で、その船出の場所は高知市中心部に近い堀川に有ります。 私の所属する高知ライオンズ倶楽部は、この岸辺にささやかな公園を造り、出航記念碑を建てました。 北見市開基90周年記念祝典の際に、私は高知市北見市姉妹都市提携委員会会長として、高知市長と共に参列しました。 平成10年には、第35回全日本断酒連盟全国(旭川)大会に参加し、北見断酒会の皆様とご一緒に記念撮影をした懐かしい思い出が有ります。 北海道断酒会創設初期にもかかわりが有ります。 昭和32年、米国精神病院視察団で同行した小樽の石橋院長と函館の渡辺院長に、断酒会についてご説明を申し上げました。 その後、札幌で断酒会の方々と懇談し、北海道医師会へ陳情に参りました。室蘭市斉藤医院内の断酒会に出席して、斉藤先生にもお会いしました。 北海道大学医学部精神科諏訪教授に全断連顧問を要請、山下助教授に断酒会育成をお願いして、ご協力を賜わりました。 最近、全国の断酒会は往時の活気を失い、今や転換期にあります。断酒会の第一の目的はもちろん断酒ですが、その上に例会での自他告白により自己洞察を深め、仲間意識を持ち、常に感謝と贖罪の心を持って、団結せねばなりません。 配偶者や子供に与えた精神的トラウマの罪は、短期間では消えないのです。家族の為に永く永く尽くしましょう。 こうして人格向上とWHOの唱える " Spirituality "(霊性)を体得して、酒害者の為に尽くしましょう。 断酒歴の長い方は体験を生かして、社会啓発に務めることも大切です。 札幌の断酒会はスウエーデンの断酒会レンカルナと交流を図り、国際的視野に立つ運動の先駆的役割を果たしました。 そこで、皆様にお願いがあります。近くの樺太をターゲットに、アルコール関連問題について働きかけては如何でしょうか。 私は昔、韓国に出向いた時に二つの断酒会を作り、現在は中国に断酒会結成を企画中です。 さて、1980年、WHOは前世紀末の20年間にアルコール消費量25%削減を提唱しました。それによって、酒による死亡や医療費等を減らすことが出来ます。 欧米の殆どの国はWHOの方針に従って、酒消費量が著しく減少しました。ところが、日本は逆に増加したのです。我が国のアルコール政策は欧米各国に20年以上遅れています。 以上述べましたように、共助団結と人格向上を目指し、国際交流やアルコール政策改革を推進すれば、断酒会の活性化はおのずから達成されるものと信じます。 社団法人北海道断酒連合会並びに北見断酒会の皆々様の、益々のご活躍を期待し、且つ末長いご健勝をお祈り申し上げる次第であります。 平成16年9月26日 |